[Key's Island]
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足助でのこと

<< No.101: 2002-10-24 >>
大浜のこどもたちへの手紙

メールマガジン第070号で「大浜小が総合学習で足助へ」と紹介させていただきました。

○「足助(ASUKE)からの便り」第070号(バックナンバー)
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200210110700000000087170000

その時に対応された観光ボランティアガイドの方から、その後の交流についてのメールが届きましたので、以下に転載させていただきます。

とっても嬉しい手紙のやりとりがあったようですよ。


先日、碧南市の小学校の子供達が、足助に来たというメールを送りましたが、その後、素晴らしい礼状を子供達から頂きました。

ボランティア冥利につきるといいますか、ジーンとなりました。
子供達への返事をやっと書きましたので、伸ちゃんに、その写しを送ります。


大浜小学校5年4組のみなさんへ

先日は、足助の山奥へよくいらっしゃいました。また、みんなでつくった「塩」のおみやげ、ありがとうございました。昔の人達がつくったやり方で、そしてみんなであせを流してつくった塩が、宝石のようにキラキラ光って見え、感動しました。おじさんも、少しなめてみましたが、とてもおいしかった。

そしてまた、すばらしい沢山のお手紙をいただき、とてもかんげきしています。 全員の人達が、それぞれに心のこもった文章を、びんせんいっぱいにかいてくださり(二ページも書いてくれた人もいましたね)また、美しく、個性のあるぬり絵にしあげてくださり、よみながら、なみだがにじんできました。

おじさんは、4年間、足助のボランティア・ガイドをしていますが、こんなに嬉しかったことはありません。ほんとうに、ありがとうございました。

このあいだお会いした時に、大浜のことで、お話し出来なかったことを書きましょう。

今年の3月に、おじさんは、新潟県の村上市というところで行われていた「おひなまつり」を、見にいって、はじめて知ったことですが、村上では、江戸時代のおひなさんのほかにも、「土びな」をたくさんかざっていました。

そしてその名前を「大浜人形」というのだ、という説明を、町の人から聞きました。「どうして大浜人形というのですか?」と町の人にたずねてみましたが、町の人はよく知らないようでした。

ところが、市のしりょうかんにも同じような土びながかざってあり、その説明に「碧南市の大浜から来た、かわらしょくにんの人達が造ったもの」と書かれていました。

それを読んでおじさんは、大浜ってスゴイな、と思いました。

長野県の中野市というところでも、大浜の人が造った土びながあるということは、いぜんから知っていましたが、まさか新潟県までとは、知らなかったのです。

昔の、大浜の人達は、[塩]にしても「土びな」にしても、いっしょうけんめいに仕事をする人が、たくさんいたのですね。

そして、遠いところに行っても「土びな」をつくったと、いうことは、「土びな」のことを、ふるさとの「ほこり」と思っていたのだろうと思います。ほんとうに、スゴイなと、思います。

さらにまた、クラスのみんなに「ふるさとのほこり」を、知ってもらおうと、みんなで「塩」を作ったり、「塩の道」をたずねたり、ということを考えられた先生が、スゴイなと思います。

そしてさらに、先生のおっしゃることを、よろこんで実行されている、みなさんも、またまた、スゴイなと思います。

おじさんは、算数・国語・理科などの、じゅぎょうも、大切だと思いますが、こんかいみなさんが学んだようなことも、同じようにたいせつなたいけんだと思います。

これからも、いろんなことに、みんなで力を合わせて、楽しくワイワイガヤガヤと、行動してください。

大浜の明るい子供達としりあいになったことを、おじさん、とてもうれしく思います。

これからも、よろしくお願いいたします。
だんだん寒くなってきます。かぜをひかないように。
そして、いつまでも明るく、楽しいクラスでありますように。


どこまで、子供達が漢字を知っているのかが、分からず困りましたが、楽しい体験でした。

いろんな方と、お会いできるのが、ボランティアというのか、生きていることの楽しみですね。

今回の出会いの中にも、いろんな問題が、含まれているような気がしましたけれど、郷土愛ということに関して、考えさせられました。

一昨日でしょうか、新しい、教育方針みたいなものが、新聞に載っていました。「愛国心をさらに…」ということが書いていましたが、忽然と、愛国心など生まれるはずは、無いと思います。

まず、身近な人への思いやり。そして、地域への関心。
そういうものが、少しずつ、熟成されていくのではないでしょうか。

ごめんなさい。 偉そうなことを記しました。




大浜の名前が新潟にまで届いていることには私も驚きです。意外なところで名前の由来になっていたりするんですね。

人と出会い、そしてコミュニケーションをとるということが、最高の楽しみであり、人に喜んでもらえることが喜びとなるんでしょうね。

「偉そうなことを記しました。」なんてことはないです。経験を積んでいらっしゃる方の言葉からは学ぶことがたくさんあると感じます。

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